紫波町議会 > 2020-02-27 >
02月27日-01号

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  1. 紫波町議会 2020-02-27
    02月27日-01号


    取得元: 紫波町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    令和 2年  3月 定例会(3月会議)       令和2年紫波町議会定例会3月会議会議録◯会議事件(1)議案第2号 紫波町手数料条例の一部を改正する条例(2)議案第3号 紫波町災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例(3)議案第4号 紫波町農地耕作条件改善事業分担金徴収条例の一部を改正する条例(4)議案第5号 紫波町特別職の職員の旅費及び費用弁償に関する条例等の一部を改正する条例(5)議案第6号 紫波町消防団員の定員、任免、服務等に関する条例の一部を改正する条例(6)議案第7号 紫波町立学校設置条例の一部を改正する条例(7)議案第8号 紫波町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例(8)議案第9号 紫波町こどもの家条例の一部を改正する条例(9)議案第10号 第三次紫波町総合計画基本構想に関し議決を求めることについて(10)議案第11号 第三次紫波町総合計画前期基本計画に関し議決を求めることについて(11)議案第12号 第二期紫波町子ども・子育て支援事業計画に関し議決を求めることについて(12)議案第13号 町道路線の認定に関し議決を求めることについて(13)議案第14号 町道路線の廃止に関し議決を求めることについて(14)議案第15号 令和元年度紫波町一般会計補正予算(第9号)(15)議案第16号 令和元年度紫波町国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)(16)議案第17号 令和元年度紫波町介護保険事業特別会計補正予算(第3号)(17)議案第18号 令和元年度紫波町介護予防サービス計画事業特別会計補正予算(第1号)(18)議案第19号 令和元年度紫波町下水道事業会計補正予算(第3号)(19)議案第20号 令和2年度紫波町一般会計予算(20)議案第21号 令和2年度紫波町国民健康保険事業特別会計予算(21)議案第22号 令和2年度紫波町後期高齢者医療特別会計予算(22)議案第23号 令和2年度紫波町介護保険事業特別会計予算(23)議案第24号 令和2年度紫波町介護予防サービス計画事業特別会計予算(24)議案第25号 令和2年度紫波町下水道事業会計予算(25)報告第1号 損害賠償請求事件の専決処分に係る報告について(26)議案第26号 令和元年度紫波町一般会計補正予算(第10号)(27)議案第27号 人権擁護委員の候補者の推薦に関し意見を求めることについて(28)請願第1249号 「気候非常事態宣言」を求める請願(29)請願第1250号 最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める請願(30)請願第1253号 高水寺字古屋敷地内の公道及び町道の整備に関する請願(31)発議案第1号 紫波町議会議員政治倫理条例(32)議員派遣の件          令和2年紫波町議会定例会3月会議議事日程(第1号)                 令和2年2月27日(木曜日) 午前10時開議 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 町長演述 日程第3 教育長演述 日程第4 議案第10号 第三次紫波町総合計画基本構想に関し議決を求めることについて             (議案審査特別委員会設置・付託) 日程第5 議案第11号 第三次紫波町総合計画前期基本計画に関し議決を求めることについて             (議案審査特別委員会設置・付託) 日程第6 議案第12号 第二期紫波町子ども・子育て支援事業計画に関し議決を求めることについて             (議案審査特別委員会設置・付託) 日程第7 議案第15号 令和元年度紫波町一般会計補正予算(第9号)             (予算決算常任委員会付託) 日程第8 議案第20号 令和2年度紫波町一般会計予算             (予算決算常任委員会付託) 日程第9 議案第21号 令和2年度紫波町国民健康保険事業特別会計予算             (予算決算常任委員会付託) 日程第10 議案第22号 令和2年度紫波町後期高齢者医療特別会計予算              (予算決算常任委員会付託) 日程第11 議案第23号 令和2年度紫波町介護保険事業特別会計予算              (予算決算常任委員会付託) 日程第12 議案第24号 令和2年度紫波町介護予防サービス計画事業特別会計予算              (予算決算常任委員会付託) 日程第13 議案第25号 令和2年度紫波町下水道事業会計予算              (予算決算常任委員会付託) 日程第14 議案第2号 紫波町手数料条例の一部を改正する条例 日程第15 議案第3号 紫波町災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例 日程第16 議案第4号 紫波町農地耕作条件改善事業分担金徴収条例の一部を改正する条例 日程第17 議案第5号 紫波町特別職の職員の旅費及び費用弁償に関する条例等の一部を改正する条例 日程第18 議案第6号 紫波町消防団員の定員、任免、服務等に関する条例の一部を改正する条例 日程第19 議案第7号 紫波町立学校設置条例の一部を改正する条例 日程第20 議案第8号 紫波町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例 日程第21 議案第9号 紫波町こどもの家条例の一部を改正する条例 日程第22 議案第13号 町道路線の認定に関し議決を求めることについて 日程第23 議案第14号 町道路線の廃止に関し議決を求めることについて 日程第24 議案第16号 令和元年度紫波町国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号) 日程第25 議案第17号 令和元年度紫波町介護保険事業特別会計補正予算(第3号) 日程第26 議案第18号 令和元年度紫波町介護予防サービス計画事業特別会計補正予算(第1号) 日程第27 議案第19号 令和元年度紫波町下水道事業会計補正予算(第3号)本日の会議に付した事件 議事日程のとおり出席議員(18名)      1番  高橋敬子君     2番  浅沼有朋君      3番  北條 聡君     4番  阿部秀一君      5番  戸塚美穂君     6番  佐々木純子君      7番  阿部美佳子君    8番  熊谷育子君      9番  根水康博君    10番  細川 久君     11番  及川ひとみ君   12番  作山秀一君     13番  藤原修一君    14番  箱崎勝之君     15番  北條喜久男君   16番  細川惠一君     17番  藤原惠子君    18番  武田平八君欠席議員(なし)地方自治法第121条第1項の規定により出席した説明員  町長         熊谷 泉君   副町長        藤原博視君  教育長        侘美 淳君   生活部長       羽生広則君  産業部長       中田秀男君   建設部長       柳澤 徹君  企画総務部長     高橋 堅君   教育部長       八重嶋 靖君  長寿介護課長     野村直子君   健康福祉課長     須川範一君  環境課長       柳沢 守君   商工観光課長     内城 拓君  土木課長       畠山和史君   下水道課長      藤原信夫君  総務課長       長谷川 崇君  企画課長       鎌田千市君  税務課長       古内広貴君   消防防災課長     熊谷欣弥君  学務課長       葛 博之君   学校教育課長     坂本 大君  こども課長      吉田真理君   農業委員会長     岡市充司君  農業委員会事務局長  藤根あけみ君  代表監査委員     熊谷順太君事務局職員出席者  議会事務局長     阿部薫之君   議会事務局次長    谷地舘 勝君  書記         高岡 聖君 △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(武田平八君) 挨拶を行いますので、ご起立願います。 礼。 お座り願います。 ただいまの出席議員は18名であります。 定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 令和2年紫波町議会定例会3月会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(武田平八君) 本日の議事日程については、お手元に配付いたしました議事日程表のとおりであります。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(武田平八君) これより諸般の報告をいたします。 今期会議の会議予定については、お手元に配付いたしました会議日程表のとおりであります。 町長から受理した議案は24件であります。 監査委員から定期監査報告書例月出納検査の報告、紫波町監査基準を、町長から請願、陳情の処理結果の報告を受理しており、その写しを配付しております。 今期会議における一般質問者は6名であります。通告書の写しを配付しております。 2月18日に開催された岩手県町村議会議長会定期総会において、令和元年度町村議会広報コンクール表彰が行われ、議会だよりしわ第190号が入選第2席を受賞いたしました。これに携わった議員各位並びに協力をいただいた関係各位に敬意を表し、感謝を申し上げますとともに、皆様のなお一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。 なお、その他の事項については、お手元に配付したとおりであります。 これで諸般の報告を終わります。---------------------------------------町長行政報告 ○議長(武田平八君) 町長から行政報告の申出がありました。これを許可いたします。 熊谷町長。     〔町長 熊谷 泉君登壇〕 ◎町長(熊谷泉君) 令和2年紫波町議会定例会3月会議に当たり、町政についてご報告を申し上げます。 先般、カナダ・バンクーバーにおいて行われたバレーボール北中米大陸予選においてカナダ男子チームが勝利を収め、東京2020オリンピックへの出場が決定しました。町では平成29年度から、東京オリンピック事前キャンプ紫波誘致委員会を中心に、バレーボールカナダ事前キャンプの誘致に取り組んでまいりました。このたびのカナダ男子チームオリンピック出場決定を受け、バレーボールカナダ強化部長、ジュリアン・ブシェ氏との間で町での事前キャンプの受入れに係る内定を確約いたしました。その後、今月上旬に事前キャンプ実施に関わる覚書を交わし、現在は事前キャンプ受入れに向けた連絡調整や準備を進めているところであります。 合宿中においては町民や子どもを交えた交流イベント等を計画しており、この事前キャンプを機に国際交流の推進、スポーツツーリズムの機運情勢につながるような取組を展開してまいりたいと考えております。 以上、町政についての行政報告といたします。 ○議長(武田平八君) 以上で行政報告を終わります。---------------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(武田平八君) 本日の議事日程に入ります。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第117条の規定により、     2番 浅沼有朋君     3番 北條 聡君     4番 阿部秀一君 を指名いたします。--------------------------------------- △町長の演述 ○議長(武田平八君) 日程第2、町長から施政方針に関する演述のための発言を求められております。これを許可いたします。 町長。     〔町長 熊谷 泉君登壇〕 ◎町長(熊谷泉君) 令和2年紫波町議会3月会議が開会されるに当たり、町政に対する所信の一端を申し上げ、町民の皆様並びに町議会の皆様のご理解、ご協力を賜りたいと存じます。 昨年は5月に改元があり、平成が終わりを告げ、令和の時代が始まりました。令和という元号が私たちの生活においてもなじんできたように思います。この令和に込められた、一人一人が花開く明るい時代になることを願っております。 平成の時代を振り返りますと、本町におきましては人口増加から人口減少へ向かう中で、時代に即した行政運営により福祉、環境、教育の施策や施設整備を着実に進めてまいりました。官民含めた皆様のご努力に感謝をいたします。さらには、オガールプロジェクトによって全国に知られる自治体として、大きく飛躍した30年間でありました。 一方、日本全体、本県を含めた東北地方を見ますと、阪神・淡路大震災、東日本大震災といった未曾有の大地震、大津波のほか、西日本豪雨災害令和元年東日本台風災害など、全国各地で自然災害が数多く発生した時代でもありました。本町におきましても平成14年7月11日台風6号、平成19年9月17日秋雨前線による大雨、平成25年8月9日豪雨災害など多大な被害を受けております。また、平成9年5月2日と平成17年5月7日には山林火災が発生しました。多くの被害を受けながらも町民の努力によって力強く立ち上がってまいりました。改めて町民の皆様、関係者の皆様のご努力に敬意を表するとともに、感謝を申し上げます。 本町の人口は、平成16年をピークとして減少に転じました。近年は町中心部における宅地造成が活発化し、令和元年度は本町を子育ての場所として選んでいただいた子育て世帯を中心とした社会増に支えられ、人口維持の状況となっております。しかしながら待機児童県内ワースト1となり、子育て環境のよさで本町を選んでいただいた方々の期待に応え切れていない状況が続いております。安心して子育てできる環境の整備に全力で取り組んでまいります。 一方、高齢者の数は、住民基本台帳によると令和2年1月末で1万102人と依然増加傾向にあり、高齢化率は30.59%となっております。本町の礎を築いていただいた高齢者の皆様にも、生きがいを持って暮らしていける社会の構築に取り組んでまいります。 将来にわたり持続可能な紫波町であるために、我が国が抱える人口減少、少子・高齢化に対応したまちづくり、そして災害に強いまちづくりが必要であります。この実現には町民、企業、行政の力を結集するとともに、町民、企業がまちづくりに参画する協働のまちづくりをこれまで以上に推進していくことが重要であります。 本議会に議案として提出させていただいております第三次総合計画「暮らし心地の良いまち」は、総合計画審議会市民ワークショップからご提言をいただき、第二次総合計画で達成できなかった施策について検証しつつ、確実に進んでいる少子・高齢化の中で地域コミュニティ維持に必要な制度や仕組みづくりを盛り込んでおります。 また、近年、全国各地で多発する大規模自然災害への対応に加え、トンネルの天井板落下事故など社会資本の老朽化が問題となっております。本町の道路、橋梁といった社会資本の老朽化も深刻化しており、計画的に老朽化対策を講じてまいります。 2015年の国連サミットにおいて、「誰一人取り残さない」のスローガンのもと、持続可能な暮らしや社会を営むため加盟国193カ国がSDGsを採択しました。SDGsは17の目標と169のターゲットが示されており、うち13項目が環境問題に関係するものであります。また、169のターゲットは誰でも取り組むことができるとされております。第三次総合計画が示す74の施策の項目はSDGsの100のターゲットに合致しており、その意義を確認しながら持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。 第三次総合計画では、まちづくりの将来像として、自然や農村空間と都市的な要素との調和がとれた環境の中で、町民をはじめ、町に関わる多様な人たちがお互いを尊重し、認め合い、支え合うことで、心豊かに共に栄える地域づくり、町に暮らす誰もが町民であることに誇りを持ち、将来に希望を抱けるまちづくりを掲げております。多くの人から「この町に暮らしてみたい」「暮らしてよかった」と思ってもらえる町を目指してまいります。 第三次総合計画では、新たな視点として「多様性」を加えております。多様性という概念は、我が国にとって決して新しいものではありません。我が国こそ昔から多様性のある社会を築いてきたと言えます。その例として、「古事記」では、八百万の神々が一人一人違った役割を持つという多様性が示されております。 天岩戸の逸話を取り上げますと、踊りのうまい女神が舞って他の神々がはやし立て、外の騒ぎが気になった天照大御神が岩戸を少し開けて外を覗くと、力の強い男神が岩戸を引っ張ります。神々がそれぞれの個性に応じて役割を担い、天照大御神を外に連れ出すといった目的を果たしました。八百万の神々と同じように、一人一人が違う役割を持つ社会で私たちはこれまで暮らしてきました。これこそが我が国における多様性であり、私たち一人一人が社会で認められている存在であります。 私は、高齢者、若者、男女、子どもなど多様な人々が違った個性を持って、違った花を咲かすことができる紫波町を目指してまいりたいと考えます。改めて従来取り組んできた循環と協働のまちづくりに多様性という視点を加え、「暮らし心地の良いまち」を目指してまいります。 それでは、本議会に上程しております令和2年度当初予算の案について、ご説明を申し上げます。 厳しい財政見通しが示されている中、令和2年度予算編成も歳入の伸びを上回る歳出の伸びが見込まれました。経常経費の圧縮や公共事業の見直し、地方債や基金を活用した単年度負担の平準化を図りながら、必要な財源を確保し、予算編成を行いました。厳しい財政状況の中で、第三次総合計画「暮らし心地の良いまち」に示された8年後の紫波町の姿を実現するため、総合計画に関連する事業に重点的に予算を配分しております。 次に、令和2年度の主な事業についてご説明を申し上げます。 初めに、誰もがその人らしく健やかに暮らせるまちづくりについてであります。 町民の健康寿命が延び、高齢者や障がい者が生きがいを持って暮らす地域社会を実現していくために、基本となる健康づくりを推奨し、各種健診による疾病の早期発見、治療及び生活習慣病の予防対策を講じてまいります。また、乳幼児期からの予防接種を勧奨するとともに、並行して、インフルエンザや風しん対策など成人や高齢者にも対応した幅広い感染症対策を展開してまいります。 また、第六次紫波町母子保健計画の策定に合わせ、母子健康包括支援センター生活部健康福祉課内に設置することとしており、母性及び乳幼児の健康の保持・増進に努めてまいります。 医療サービスにつきましては、子どもの医療費助成方式を8月から現物給付方式へ変更し、利便性を高めるほか、国民健康保険後期高齢者医療では、加入者の急激な増減など制度の転換期において、加入者負担を極力抑えた事業運営をしてまいります。また、少子・高齢化が進む中で、年齢を重ねても住み慣れた地域で安心して暮らせる地域づくりが求められており、地域の支え合いと医療や介護などのサービスが一体的に提供される仕組みづくりを進めるとともに、介護施設の入所待機者の逓減に向け、地域密着型老人福祉施設の整備にも取り組んでまいります。 障がい者福祉につきましては、障がい者の自立した生活の実現に向けて支援するとともに、障がい者の重度化、高齢化や親亡き後を見据えた対応について、関係機関と連携しながら地域での支援体制をつくってまいります。 さらに、認知症の方や障がい者などの成年後見制度の活用促進のため、盛岡広域5市町の共同で広域成年後見センターを設置し、一人一人に寄り添った福祉のネットワークを構築してまいります。 第2に、豊かな環境と町の魅力を生かしたなりわいがあるまちづくりについてであります。 地域経済の健全な発展と町民の豊かな生活を支えるためには、活力ある産業の振興が重要と考えております。近年、農業就業者の減少、高齢化が進行し、国際貿易環境が変化する中、町の基幹産業である農業の持続的な発展に向けて生き生きと取り組める農業の確立と、みんなが住んでみたくなる農村づくりに取り組んでまいります。 農業生産におきましては、環境にやさしい循環型農業を基本に収益力の高い水田農業を推進するとともに、地域特性を生かした安全・安心な農畜産物の生産と、信頼される産地づくりを支援してまいります。 担い手対策につきましては、集落、地域における人・農地プランの取組を推進し、地域を牽引する担い手への農地集積・集約化を促進するとともに、親元就農をはじめ新規就農者の確保、育成、支援に取り組んでまいります。 紫波町産農畜産物の知名度の向上と地域ブランド化を推進し、販路拡大を図るとともに六次産業化や農商工連携を促進し、食産業の振興に努めてまいります。 また、産直施設や地産地消レストラン、フルーツパークなどの体験施設をはじめ、豊かな食文化や多様な地域資源を生かした農村ビジネスの創出と体験型観光交流を推進してまいります。 野生鳥獣による農作物の被害対策につきましては、地域住民、関係機関・団体などと連携を図るとともに、住民の安全を第一義と捉え、野生動物に関する情報提供や広報活動による注意喚起などを行い、効果的な被害防止対策に取り組んでまいります。 森林、林業につきましては、森林整備の促進と適正な保全、松くい虫・病害虫駆除を引き続き進めるとともに、間伐材や林地残材などの木質バイオマスを有効活用し、再生可能エネルギーの利用を促進してまいります。 昨年4月からスタートした森林経営管理制度につきましては、森林資源の適切な管理と森林の有する公益的機能の発揮に向け、制度の着実な推進を図ってまいります。 企業誘致につきましては、地理的条件を生かしたセールス活動を行い、誘致による雇用の拡大と定住促進に取り組んでまいります。 町内企業の経営支援につきましては、商工会や金融機関との連携のもと、きめ細かな支援に取り組むとともに、学校や関係機関と連携しながら新卒者や若者に対し町内企業の情報を積極的に発信し、人材確保に向けた取組を推進してまいります。 中心市街地活性化につきましては、リノベーションまちづくりの取組や、商工会や関係団体との連携を図りながら商店街の賑わい創出を引き続き支援をしてまいります。 観光交流につきましては、紫波町ふるさと会、姉妹都市の日野市や古殿町など町外のまち、人との相互交流を深め、本町の観光資源や特産品の情報発信を充実させることで誘客を進めてまいります。 東根山と温泉保養公園を中心としたエリアでは、登山やアウトドアに気軽に親しむことで健康増進の意識高揚と交流人口拡大を図り、地元産業の振興につなげてまいります。 廃棄物の排出抑制と適正処理につきましては、今後も燃やせるごみの減量化及び資源化を主眼とし、地域でのごみ分別説明会の開催や広報を通じ3Rの啓発活動を強化してまいります。 地球温暖化対策につきましては、再生可能エネルギーの活用や間伐材の搬出、新築住宅への町産木材の利用、資源回収の取組など、CO2排出削減に結び付く活動を引き続き支援をしてまいります。 令和2年度は、新世紀未来宣言から20年を迎え、新たな環境・循環計画を策定する予定であり、紫波町の豊かな自然環境を次の世代に引き継ぐため、住民、環境団体、事業者との協働をしながら地球温暖化防止に取り組んでまいります。 第3に、自然と調和した安全で快適なまちづくりについてであります。 誰もが安心で快適に暮らしていくためには、良好な住環境の確保と都市機能の充実は欠かせないものであります。生活環境基盤や駅周辺などの整備により日常生活における利便性の向上を図るとともに、防犯、防災、交通安全などの対策に取り組み、安全に暮らせるまちづくりを目指してまいります。 道路や河川につきましては、町民の暮らしを支える社会基盤としての機能を確保するために、予防保全を基本とした維持・管理を継続するとともに、安全性、利便性の向上を図るため施設機能の強化、災害リスクの低減に向けた取組を進めてまいります。 都市計画事業につきましては、都市計画道路整備事業に伴う主要地方道紫波インター線の右折レーン設置工事を継続し、令和2年度の完成を目指すとともに、公共交通の結節点としての古館駅前の整備や紫波中央駅のバリアフリー化について、引き続き関係権利者をはじめ関係機関などと協議を重ねながら取り組んでまいります。 下水道事業につきましては、未普及地域における管渠整備と町管理型浄化槽の設置、汚水処理施設の更新工事を実施するとともに、包括的民間委託などによる経営改善策を引き続き進め、安定した事業運営を進めてまいります。 また、雨水対策として、現在進めております雨水管理総合計画の策定とあわせ、効果的な排除施設の整備について検討をしてまいります。 そのほか中部水道企業団への簡易給水施設などの移管に向け、老朽化した配水管など施設の更新と並行し、具体的な協議を進めてまいります。 火災や災害などに対する備えとして、引き続き消防団の装備の更新に取り組むこととし、令和2年度においては消防車両1台の更新を行う予定であります。また、携帯電話などを有しない世帯に対する防災情報の伝達手段につきましては、戸別受信機の導入を検討しておりますが、消防庁において戸別受信機の貸付けによる配備や一斉送信システムの改修費について地方財政措置を講じることとしたことから、これら制度の活用も含め、検討を進めてまいります。 第4に、郷土を愛し未来を切り拓く人づくりについてであります。 教育、すなわち人づくりは、教育基本法第1条に定めるとおり、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期すという目的の達成に向けて行われます。このことは教育の普遍的な使命であり、町を挙げて目的の具現化を図ることが肝要であります。 また、多くの町民にとって、人生百年時代を豊かに生きていくためには就学前、義務教育、そして生涯にわたり町民一人一人の不断の学習や資質、能力の向上が求められます。令和2年度も夢と志を持ち、社会の持続的な発展を牽引する多様な能力の育成、及び生涯を通じて学び、活躍できる教育環境の整備に尽力してまいります。 学校教育につきましては、新しい時代に対応していく人材育成に向け、確かな生きる力の醸成とともに、義務教育9年間を一体的に捉えた小中一貫教育の充実に努めてまいります。また、引き続き紫波町立学校再編基本計画に基づいた教育環境の整備を進めてまいります。 令和2年度は現体制における西部地区の小学校が最後の年となることから、開校準備委員会の議論を通し、閉校及び開校に向け着実に進めてまいります。 また、既に法制化されております学校運営協議会制度に基づく学校運営につきましては、地域に開かれた学校の実現に期すため、保護者、地域、関係者と協働をしながら準備を進めてまいります。 学校給食につきましては、昨年4月から調理・配送業務を民間事業者に委託し、順調に推移しているところであります。今後も安全・安心で魅力のある学校給食の提供に努めるとともに、学校教育の一環として学校給食を推進してまいります。 少子化の影響で町全体として人口は減少する一方、中央部においては住宅開発が進み、子育て世代の社会増が見られます。保育施設の受入れ態勢は、働く子育て世代が増えたことで利用希望の増加が続き、待機児童数はいまだ解消されていない状況にあることから、民間活用による小規模保育事業の展開や公立施設の再編など、将来を見据え、待機児童の解消に努めてまいります。 全ての家庭が安心して子育てができ、子どもの心豊かな育ちにつながるよう、地域社会全体でそれぞれの役割を担いながら、子育て家庭を支えるまちを目指してまいります。 町民の生涯学習ニーズは、Society5.0時代に向けた社会環境の進展に伴い多様化、高度化する一方で、個人の自発的な活動も多く見受けられます。今後とも貴重な歴史・文化資源やスポーツ活動に身近に触れることで、町民一人一人が多様な選択肢の中から自分なりの生きがいを見出すとともに、お互いに尊重し合える生涯学習社会を目指してまいります。 町民の学びの拠点である社会教育施設につきましては、芸術、歴史、文化、スポーツ活動など一層の機能発揮に努めてまいります。人口減少問題や担い手不足、協働の在り方など、新たな地域の課題を共有しながら学習メニューの構築を図ってまいります。 また、東京オリンピックに出場が決定したカナダバレーボールナショナルチームの事前キャンプにつきましては、町を挙げて歓迎するとともに、オリンピック、パラリンピック、聖火イベントなどの成功に向け、町民の機運醸成に努めてまいります。 第5に、多様性とつながりある暮らし心地の良いまちづくりについてであります。 町には高齢者、若者、男女、子どもなど多様な人たちが暮らし、一人一人の生き方や価値観の多様化が進んでいると感じております。全ての町民があらゆる場面でお互いを認め合い、理解し合うことにより、人と人との豊かなつながりが生まれます。このつながりからお互いの信頼感が生まれ、地域での見守りや支え合いを基礎とし、暮らし心地の良いまちづくりを推進してまいります。 価値観やライフスタイルなどの多様化に伴い、行政だけでは対応できない課題も増えてまいりました。協働のまちづくりは、町民が自ら考え、自ら行動し、暮らしを創造していくという自主的な取組と行政との連携が必要であります。町民、事業者、町の連携はもとより高齢者、若者、男女など多様な人々が活躍する協働の取組をさらに進化させながら、目指す地域像を町民とともに創ってまいります。 協働、コミュニティにつきましては、旧来から続いている組織や役割、活動などは高齢化や人口減少が進む中で地域の大きな負担となっていることから、地域コミュニティの仕組みを地域が主体となって見直そうとする動きがあります。コミュニティの多様化や人口減少、少子・高齢化に伴い、まちづくりや地域の担い手に求められる役割も変化しております。町民のまちづくりへの関わりを促進するとともに、地域ごとの特性や人口構成、土地柄などに合わせ自分たちの地域の在り方についての話し合いを奨励し、地域課題の解決を目指す地域運営組織の形成を支援をしてまいります。併せて、暮らし心地のよさの追求につながる町民の多様な公益的活動を支援してまいります。 共生社会につきましては、男女共同参画の推進や国際化への対応に引き続き取り組んでまいります。 情報化につきましては、町民が必要な情報を得られる環境を整えてまいります。溢れる情報を正しく判断し、上手に活用できるよう、情報交流館及びITスタジオなどの拠点を活用し、支援をしてまいります。 情報は、人やコミュニティをつなぐ媒体でもあります。広報やホームページの情報を充実するとともに、情報交流館や公民館などの拠点を活用し、人づくりやまちづくりに有益な情報を提供してまいります。 最後に、行政運営についてであります。 令和2年度は、紫波町版内部ガバナンスとしてルールに基づく行政運営の構築に着手をいたします。総務課が中心となり財務事務の執行ルール、主要業務におけるプロセス管理など策定を進め、3年後の本格運用を目指して取り組んでまいります。 また、公共施設等総合管理計画に基づき施設ごとに個別施設計画の策定を進めてまいりましたが、令和2年度は仕上げの年として、全ての施設における計画の策定を目指してまいります。併せて資産経営課を新設し、未利用となる学校跡地の活用などについて着実に進めてまいります。 厳しい財政状況ながら効率的な行政運営に取り組み、行政事務の改善を図りながら、大規模災害への備えとして必要な基金を積み立ててまいります。 また、ふるさと納税制度を活用し、本町のまちづくりに共感する方々のご協力をさらに進めてまいります。この寄附を活用し、全国に誇れるまちづくりを進め、ご協力をいただいた皆様に恩返しをしてまいります。 役場職員はスマイル・フットワーク・チームワークの実践を通じて、町民の皆様に愛され、頼られ、町民の期待に応えられる存在となるため、組織として成長を続けてまいります。 本年7月には、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開幕します。生涯を通してスポーツに親しむことは、健康な体をつくるだけでなく生きがいとなり、人生をより豊かなものにします。東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機として町民の皆様がスポーツに関心を持ち、挑戦し、生き生きとその人らしい健やかな生活へとつながっていくことを大いに期待をしております。 議員の皆様はじめ町民の皆様におかれましては、今後の町政への取組にご理解、ご協力をいただくとともにご指導、ご鞭撻を心よりお願いを申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。 ○議長(武田平八君) 以上で町長の演述を終わります。--------------------------------------- △教育長の演述 ○議長(武田平八君) 日程第3、教育長から施政方針に関する演述のため発言を求められております。これを許可いたします。 侘美教育長。     〔教育長 侘美 淳君登壇〕
    ◎教育長(侘美淳君) 紫波町議会3月会議が開催されるに当たり、発言の機会をいただきましたことに深く感謝申し上げます。 令和2年度紫波町教育委員会施策を定めるに当たり、令和2年2月25日に紫波町総合教育会議において策定しました紫波町教育大綱(第2期)に基づき、「郷土を愛し未来を切り拓く人づくり」を基本理念とし、次の三つの基本施策の推進に努めてまいります。 第1は、次代を担う人づくりの礎となる教育の充実、第2は、安心して子育てができる環境の整備、第3は、伝統と文化を尊重し、先人が育んできた郷土を愛する人の育成であります。 教育大綱の基本理念は、紫波町民憲章の目指す人づくりと軌を一にするものであることから、教育委員会では町民憲章を町の人づくり目標として再認識するとともに、この4月から実施される予定の第三次紫波町総合計画との整合を図り、引き続きその実現に資する教育行政を推進してまいります。 それでは、国、岩手県教育委員会の施策を参酌しつつ、順次、町教育委員会の重要施策等について申し上げます。 初めに、教育大綱の基本施策1に対応する学校教育について申し述べます。 子どもの個性の伸長と個々の学びの場を確保するため、互いに認め合い、支え合える体制と主体的、対話的で深い学びを行う教育環境を実現します。 まず、令和2年度の重要施策について3点申し上げます。 第1は、子どもたちに生きる力を育むことについてであります。 日本の学校教育の指針となる学習指導要領の改訂に伴い、令和2年度小学校、令和3年度中学校の全面実施に向け円滑な移行措置等を進め、Society5.0の到来に向け、将来の予測困難な社会の中でも紫波町の児童・生徒が志高く未来をつくり出していくための資質、能力を子どもたち一人一人に培ってまいります。 第2は、新しい時代の学校運営の展開についてであります。 次代を担う子どもたちの成長を社会全体で支えるための環境を整備するため、学校、家庭、地域が目標やビジョンを共有し連携、協働する学校運営協議会制度、いわゆるコミュニティ・スクールの導入を学校再編に合わせて検討、推進してまいります。 第3は、学校教育を支える学びの基盤づくりについてであります。 紫波町立学校再編基本計画に基づき、子どもたちにとってよりよい教育環境の確保と新しい時代に求められる生きる力を育むため、開校準備委員会等の検討を踏まえ、円滑な開校に向けた準備を推進してまいります。また、各小・中学校における高速かつ大容量の通信ネットワークの整備を図るとともに、プログラミング教育など新時代の学びを支える先端技術の活用を推進するため、学校ICT利活用のための基盤の整備を進めます。 次に、学校教育指導の重点のうち、主なものについて申し述べます。 第1は、小中一貫教育の視点による学校づくりについてであります。 知・徳・体を総合的に兼ね備え、社会に適応できる資質を持った人間形成を一層充実させるため、義務教育9年間を一体的に捉えた小中一貫教育を推進してまいります。そのためにも各中学校区における児童・生徒の実態に応じた重点の設定と、育むべき資質、能力の明確化、そして教科横断的な教育課程編成、実施に努めてまいります。 第2は、確かな学力を保障し、生き抜く力を育む学校づくりについてであります。 新学習指導要領の趣旨を踏まえ、児童・生徒に生きる力の基盤となる知識、技能の確実な定着を図るとともに、学んだことを活用して課題を解決する力を育んでまいります。こうした力を育むために、主体的、対話的で深い学びの視点に基づいた授業改善を推進するとともに、教職員の働き方改革の目的でもある教員の資質向上に一層努めてまいります。 また、これまで紫波町で大切にしてきましたグローバル化社会に対応した外国語活動、外国語教育の推進に加え、プログラミング教育等の充実を図り、情報活用能力、論理的思考力等の育成に努めてまいります。 第3は、豊かな人間性や社会性を育む学校づくりについてであります。 情報端末の普及により、各種メディアの視聴時間の増加やSNS上でのトラブル、インターネット依存等、様々な問題が散見されます。学校の教育活動全体を通じた道徳教育の充実、各教科等における情報モラル指導、望ましい集団活動等を通した正しい規範意識やソーシャルスキルの育成を図ってまいります。 また、いじめ問題の根絶に向けて学校いじめ防止基本方針に基づく取組を日常化し、自他の生命を大切にし、他者の人権を尊重する教育を推進してまいります。 第4は、健やかな体を育む学校づくりについてであります。 小・中学校時代に心身の健康保持を習慣化することは、一生の財産となります。今後とも体力向上と心身の健康の保持・増進に関する教育活動を推進し、各校の体力向上の取組や、学校、家庭、地域の連携により運動時間の拡大や運動の習慣化に取り組みます。また、ゲーム、スマートフォンなどの情報通信機器の健全な利用についても子どもたちの生活習慣の改善の視点から推進してまいります。 第5は、多様な支援の充実を図る学校づくりについてであります。 特別な支援を必要とする児童・生徒については、個別の支援に注力するとともに、町の就学支援委員会において、医療や福祉等の専門的な見地からの指導、助言に基づき就学相談を進めてまいります。 続いて、学校給食について申し述べます。 学校給食は児童・生徒の心身の健全な発達に資するものであり、食に関する正しい理解と安全・安心な食を選択する力を養う上で重要なものであります。生涯を通じて健全な食生活を実践できるよう、次の2点を重点に学校給食を推進してまいります。 第1は、安全・安心な学校給食の安定的な提供についてであります。 学校給食調理に関する衛生管理基準等を順守し、衛生環境の確保を図るとともに、地場産食材を原材料とした加工品等の使用など良質な食材を確保します。また、調理等業務委託事業者との連携を密にし、安定的に学校給食を提供してまいります。 第2は、食に関する理解の促進についてであります。 食育基本法や紫波町食育・地産地消推進計画の趣旨を踏まえ、理想的な栄養の摂取、食べ物を大切にする心を育むとともに、望ましい食習慣や食事マナーの向上を図ってまいります。さらに、栄養教諭による食に関する指導や地域の生産者等と連携した食育に努めてまいります。 次に、教育大綱の基本施策2に対応する、子どもの育ちと子育てについて申し上げます。 全ての家庭が安心して子育てができ、子どもの心豊かな育ちにつながるよう、地域社会全体で、それぞれの役割を担いながら子育て家庭を支える町を目指してまいります。 以下、三つの重点施策について申し述べます。 第1は、人生の土台である幼児期の教育の充実についてであります。 これからの社会を生きていく子どもたちは、社会の変化を受け止め、柔軟に対応し、たくましく生きていく力を身につける必要があります。しかしながら、今日、自分の感情を抑制できず、友達との関係性を上手に築けない子どもが増えていると感じております。子どもたちがこれからの未来をよりよく生きていくために、人生の土台である幼児期において好奇心や発想力、粘り強さ、協調性、感情をうまくコントロールする力などを身につけることができるよう、施策の展開を図ってまいります。 第2は、きめ細かな子育て支援環境の整備であります。 紫波町における子どもの数自体は減少傾向にありますが、保護者の就労希望に伴い3歳未満児の保育需要が急増し、令和元年度は、3歳未満児の7割超の乳幼児が保育など何らかの施設の利用を希望していました。昨年10月から始まった幼児教育無償化制度、若い共働き世帯の転入増等により今後も保育のニーズ量の増加が見込まれることから、ニーズに対応した保育環境の整備を進めてまいります。 多くの若い世代が子どもを産み、育てることを選択できるよう、安心して子育てができる環境を順次整えてまいります。 第3は、子どもが適切な養育を受けられる環境の整備であります。 家庭の社会的孤立、保護者の成育歴や精神疾患、養育能力不足、子どもの障がい等により、適切な養育ができない家庭が散見されます。一方で地域、児童施設、学校、医療機関等への啓発が進み、児童虐待に関する意識が向上し、様々な角度から子どもの異変に気付き、早期発見ができる環境になってきました。子どもが将来にわたってよりよく生きていくために、地域社会への見守り意識啓発、保護者に対する学習的啓発と併せて、子どもたちに対する視点とともに養育者である保護者の困難さにも寄り添い、支援する体制の強化を進めてまいります。 最後に、教育大綱の基本施策3に対応する、生涯学習・社会教育について申し述べます。 人と人、人と地域がつながる機会をさらに充実し、様々な歴史・文化資源やスポーツ活動に触れることで一人一人が多様な選択肢を持ち、互いに尊重し合える社会の実現を目指します。 以下、四つの重点施策について申し述べます。 第1に、個々のチャレンジ意欲を盛り立てるプログラムの構築であります。 公民館、図書館、野村胡堂・あらえびす記念館等は、地域住民にとって最も身近な学習や文化活動の拠点となっています。発表や交流の場として芸術祭などを継続開催することに加え、新たな需要の発掘と学びを活かす場を創出していきます。 また、各地域における人口減少や担い手不足、コミュニティの在り方等、潜在する地域課題を洗い出すとともに、地域の住民が課題意識を持ち、その解決に資することのできる学習事業を検討してまいります。 野村胡堂・あらえびす記念館は、指定管理者への委託により野村胡堂に関わる研究や企画展示、音楽的活動などを展開しております。いまだ公開されていない多くの貴重な資料も所蔵されており、今後、未公開資料の研究、有効活用を図るとともに、記念館の価値や活動を全国に向けて発信し、多くのファン層の獲得に努めてまいります。 第2は、文化遺産を重んじ魅力ある地域の創造であります。 当町には、国・県及び町の指定する文化財や天然記念物など多くの歴史的資源が存在します。これらの文化財等の保存、保護のために必要な調査を行うとともに、その重要性の認識を高めるための周知・啓発に努めます。無形文化財である郷土芸能や民俗芸能については、その伝承活動等を支援することで住民相互の絆を深め、郷土愛につながる地域の財産としての活用を図ります。 また、紫波町史発行から40年以上が経過していることから、次期町史編纂に向けた新たな調査・研究、編纂方針などの検討に入ってまいります。 第3は、スポーツへの関心を高め、生涯を通じ心身ともに健康な人の育成であります。 令和2年度は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される年です。2年前からホストタウンとして誘致をしてきましたバレーボールカナダについては、今年1月、紫波町における事前キャンプが正式決定いたしました。今後、協力体制の確立を図り、バレーボールカナダが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、誘致委員会を中心に、有益な事業となるよう努めてまいります。 スポーツ全般におきましても、ライフスタイルの多様化により新たなニーズへの対応やイベント等の再構築が必要になっています。生涯にわたる健康寿命の延伸を一つの目標に、体力づくりや基礎体力の向上を目指し、関係団体と連携しながらスポーツに親しむ機会の提供に努めます。 第4は、子どもの心豊かな育ちを見守る地域社会の実現であります。 社会構造や就労形態の変化に伴い子どもを取り巻く環境も変化し、放課後や休日に子どもが過ごせる体験の場や学習の機会が求められています。また、身近な地域社会の中で子どもたちが多様な社会体験や自然体験ができるよう、様々な人と関わり、社会に参画していくことが必要と考えます。 現在行っている教育振興運動、社会参加活動は、満足度や達成感などの成果は得られている一方、保護者や地域の方々の負担が増えていること等、課題とされています。今後、学校における学校運営協議会制度と相まって、今までの教育振興運動の価値を引き継ぎ、ポスト教育振興運動への具体的な移行について検討してまいります。 以上、令和2年度紫波町教育委員会の重点施策の一端を申し上げました。町の未来に向けた人づくりの使命を自覚し、各施策の実施に鋭意努めてまいります。 議員各位をはじめ町民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げ、演述といたします。 ○議長(武田平八君) 以上で教育長の演述は終わりました。 ここで暫時休憩をいたします。 11時10分、再開いたします。 △休憩 午前11時01分 △再開 午前11時09分 ○議長(武田平八君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。--------------------------------------- △議案第10号~議案第12号の上程、説明、委員会付託 ○議長(武田平八君) 日程第4、議案第10号 第三次紫波町総合計画基本構想に関し議決を求めることについてから日程第6、議案第12号 第二期紫波町子ども・子育て支援事業計画に関し議決を求めることについてまでを一括議題といたします。 本案について、提案理由の説明を求めます。 熊谷町長。     〔町長 熊谷 泉君登壇〕 ◎町長(熊谷泉君) ただいま議題となりました議案第10号 第三次紫波町総合計画基本構想に関し議決を求めることについて、ご説明を申し上げます。 本案は、平成22年12月に策定した現在の第二次紫波町総合計画基本構想の計画期間が令和2年度までの10年間となっているところを、社会情勢の変化に対応し、より総合的かつ計画的な行政運営を図るため、令和2年度から令和9年度までの8年間を計画期間とする第三次紫波町総合計画基本構想を策定しようとするものであります。 本構想については、現在の基本構想の理念を継承しつつ、紫波町市民参加条例に基づき市民ワークショップなどの様々な市民参加の機会を重ね、策定作業を進めてまいりました。 基本構想に掲げるまちづくりの将来像は「暮らし心地の良いまち」でございます。都市と農村の調和がとれた環境の中で、町民をはじめ、町に関わる多様な人たちがお互いを尊重し、認め合い、支え合うことで、心豊かに暮らしていける町を目指すというものであります。そして、この将来像の実現に向け、これまで進めてきた「循環」と「協働」に「多様性」という新たな理念を加え、総合計画審議会の答申を尊重しつつ、市民ワークショップの提言に基づく五つの分野別施策により、まちづくりに取り組む方針としております。 以上、ご承認賜りますようお願いを申し上げまして、提案説明とさせていただきます。 続きまして、ただいま議題となりました議案第11号 第三次紫波町総合計画前期基本計画に関し議決を求めることについて、ご説明を申し上げます。 本案は、第三次紫波町総合計画基本構想の策定に合わせ、基本構想に掲げる政策を実現する施策を明らかにするため、令和2年度から令和5年度までの4年間を計画期間として策定しようとするものであります。 計画では、序章において土地利用の方針、財政フレーム、計画の体系を示し、第1章から第5章、そして「行財政経営」の章において、基本構想に掲げる五つの分野別施策を実現するための手段として25の基本施策を示しております。また、基本施策には、実現に向けてどのように取り組んでいくのか74の施策の項目を掲げ、町民の皆様にも分かりやすく示しております。 さらに、「施策」の項目には現状と課題、施策の方針のほか、取組、進捗度合いを図るまちづくり指標、施策の実現に向け主体的取組を行う主な活動主体、そして各分野で実施する主な事業を示しております。 以上、ご承認賜りますようお願いを申し上げまして、提案説明とさせていただきます。 続きまして、ただいま議題となりました議案第12号 第二期紫波町子ども・子育て支援事業計画に関し議決を求めることについて、ご説明を申し上げます。 本案は、子ども・子育て支援法第61条の規定に基づき、次代の社会を担う子どもたちの健やかな育ちを実現していくとともに子ども・子育て支援給付に関わる教育、保育及び地域子ども・子育て支援事業の提供体制の確保を図るため、令和2年度から令和6年度までの5年間を計画期間とする第二期紫波町子ども・子育て支援事業計画を定めようとするものであります。 計画の内容につきましては、法の基本理念に基づき、子ども、家庭、社会的支援の三つの視点に立ち、地域や社会が保護者に寄り添い、子育てに対する負担や不安、孤立感を和らげることを通じて保護者が自己肯定感を持ちながら子どもと向き合える環境を整え、子育てや子どもの成長に喜びや生きがいを感じることができるような支援を推進するため、「きめ細かな子育て支援環境の整備」「人生の土台である幼児期の教育の充実」「子どもが適切な養育を受けられる環境の整備」の三つの施策を掲げたところであります。 計画案の策定に当たっては、紫波町子ども・子育て会議や市民参加の機会を得て進めてきたところであります。 以上、ご承認賜りますようお願いを申し上げまして、提案説明とさせていただきます。 ○議長(武田平八君) ただいま議題となっております議案第10号から議案第12号までについては、議長を除く議員全員の委員で構成する議案審査特別委員会を設置し、これに付託して審査することにしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(武田平八君) ご異議なしと認めます。 よって、議案第10号から議案第12号までについては、議長を除く議員全員の委員で構成する議案審査特別委員会を設置し、これに付託して審査することに決定いたしました。--------------------------------------- △議案第15号の上程、説明、委員会付託 ○議長(武田平八君) 日程第7、議案第15号 令和元年度紫波町一般会計補正予算(第9号)を議題といたします。 本案について、提案理由の説明を求めます。 町長。     〔町長 熊谷 泉君登壇〕 ◎町長(熊谷泉君) ただいま議題となりました議案第15号 令和元年度紫波町一般会計補正予算(第9号)について、ご説明申し上げます。 令和元年度紫波町一般会計補正予算(第9号)は、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億5,139万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ138億2,820万5,000円とするものでございます。 詳細につきましては企画総務部長より説明申し上げますので、ご賛同賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(武田平八君) 高橋企画総務部長。 ◎企画総務部長(高橋堅君) 議案第15号 令和元年度紫波町一般会計補正予算(第9号)について、補足説明を申し上げます。 1ページへお進み願います。 第1表歳入歳出予算補正でございます。 歳入歳出それぞれ補正された款及び項ごとに補正額等の内訳を記載しております。なお、補正内容の詳細については事項別明細書においてご説明申し上げます。 5ページへお進み願います。 第2表繰越明許費でございます。 年度内に予算の執行を終了しないおそれのある事業について、事業予算の全部または一部を令和2年度に繰り越して使用するもので、今回は13事業、総額6億468万円を限度として繰越明許費を計上しております。 6ページへお進み願います。 第3表債務負担行為補正でございます。 債務負担行為として新たに東部地区小中一貫校整備事業を追加し、令和元年度から令和3年度までの間に11億7,069万円を限度として予算を執行しようとするものでございます。 また、既定の債務負担行為のうち、紫波町中小企業振興資金利子補給及び親元就農支援補助金については事業費の変更により期間及び限度額を改めたもの、災害復興住宅資金利子補給は事業実施が見込めないことから、廃止しようとするものでございます。 7ページへお進み願います。 第4表地方債補正でございます。 国の補正予算に伴う新規事業1件の追加と、国の補正予算及び事業の進捗に伴う限度額の変更5件を計上しております。全体では、起債の総額を1億9,060万円増額しようとするものでございます。 次に、事項別明細書の歳入でございます。10ページへお進み願います。 6款1項1目地方消費税交付金です。一般財源分及び社会保障財源分について、当初の想定から下回る見込みのため、合わせて6,904万7,000円の減額を見込むものでございます。 12ページへお進み願います。 15款2項2目2節児童福祉費補助金の説明欄、保育所等整備交付金1,896万円の増は、子育て安心プランの策定により、小規模保育事業所整備費補助金交付事業に対する補助率が2分の1から3分の2にかさ上げされたことによるものでございます。 15款2項4目1節道路橋梁費補助金の説明欄、社会資本整備総合交付金1,210万6,000円の増は、国の補正予算に対応する事業に係る交付金を増額するものでございます。 15款2項5目1節小学校費補助金及び2節中学校費補助金の説明欄、学校施設環境改善交付金及びGIGAスクール構想の実現整備事業費補助金、小学校費、中学校費合わせて7,329万3,000円の増は、国の補正予算に対応する事業に係る費用を学校施設環境改善交付金は小学校費が2分の1、中学校費は3分の1を、GIGAスクール構想の実現整備事業費補助金は小学校費、中学校費それぞれ2分の1相当額を見込んでおります。 14ページへお進みください。 19款1項1目1節繰入金の説明欄、財政調整基金繰入金3,126万5,000円の減額は、年度内に見込まれる資金異動の調整でございます。社会福祉事業基金繰入金は、保育所等整備交付金の増額により、充当を見込んでいた分など4,140万円を減額するものでございます。 15ページへお進みください。 22款1項3目1節農村整備事業債3,800万円の増は、国の補正予算関連事業に係る費用の全額について町債を充てることを見込んでおります。 22款1項4目1節道路橋梁整備事業債970万円の増は、国の補正予算関連事業等に係る費用について町債を充てることを見込んでいます。 16ページへお進みください。 22款1項6目1節小学校整備事業債4,880万円及び2節中学校整備事業債1億3,020万円は、国の補正予算に係る事業費の町負担分に係る費用の全額について町債を充てることを見込んでおります。 次に、歳出でございます。 24ページへお進み願います。 3款2項3目20節扶助費の説明欄、施設等利用給付費1,712万2,000円の減は、保育サービスの利用見込みの減少から減額しようとするものでございます。 25ページへお進みください。 4款2項1目19節負担金、補助及び交付金の説明欄、盛岡紫波地区環境施設組合負担金9,867万5,000円の減は、今年度の組合事業の実績から、構成市町の分担金が減額となるものでございます。 28ページへお進みください。 6款1項6目19節負担金、補助及び交付金の説明欄、県営土地改良事業負担金3,800万円の増は、国の補正予算による県営事業の追加に対応するものでございます。 32ページへお進みください。 8款2項4目13節委託料の説明欄、橋梁補修設計業務委託料2,381万円の増は、単独事業の追加と、国の補正予算に対応し、橋梁補修設計業務委託を追加するものでございます。 8款3項2目19節負担金、補助及び交付金の説明欄、河川改良事業負担金3,559万9,000円の減は、県営土地改良事業と合わせて実施する河川改良に係る負担金について、県営事業の進捗に合わせて減額するものでございます。 36ページへお進みください。 10款2項3目15節工事請負費の説明欄、学校施設改修工事費7,511万1,000円の増は、西部地区の小学校統合に伴う上平沢小学校の普通教室を確保するための改修工事、及び学校内の通信ネットワーク設備を日詰、赤石、古館、上平沢の各小学校へ整備するための工事を国の補正予算により実施するものです。 37ページへお進みください。 10款3項3目15節工事請負費の説明欄、校舎建設工事費1億5,484万2,000円の増は、国の補正予算により東部地区小中一貫校の校舎建設をしようとするものでございます。学校施設改修工事費1,961万3,000円の増は、紫波第一中学校及び紫波第三中学校の学校内の通信ネットワーク設備を整備するための工事を国の補正予算により実施するものでございます。 そのほか40ページ以降に給与費明細書、46ページ以降に債務負担行為による支出予定額等に関する調書、49ページに地方債現在高の見込みに関する調書をそれぞれ添付しております。 以上、補正予算の主要部分を申し上げまして、補足説明とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(武田平八君) ただいま議題となっております議案第15号については、予算決算常任委員会に付託し、審査することにしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(武田平八君) ご異議なしと認めます。 よって、議案第15号につきましては予算決算常任委員会に付託することに決定いたしました。--------------------------------------- △議案第20号~議案第25号の上程、説明、委員会付託 ○議長(武田平八君) 日程第8、議案第20号 令和2年度紫波町一般会計予算から日程第13、議案第25号 令和2年度紫波町下水道事業会計予算までを一括議題といたします。 本案について、提案理由の説明を求めます。 町長。     〔町長 熊谷 泉君登壇〕 ◎町長(熊谷泉君) ただいま議題となりました議案第20号 令和2年度紫波町一般会計予算について、ご説明申し上げます。 令和2年度紫波町一般会計予算は、歳入歳出の総額をそれぞれ134億9,246万5,000円とするものでございます。これは前年度と比較して6%の増であります。 詳細につきましては企画総務部長より説明申し上げますので、ご賛同賜りますようお願いを申し上げます。 続きまして、議案第21号から議案第25号までの5案件についてご説明を申し上げます。 初めに、議案第21号 令和2年度紫波町国民健康保険事業特別会計予算についてご説明を申し上げます。 令和2年度紫波町国民健康保険事業特別会計予算は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ31億2,935万2,000円とするものでございます。これは前年度と比較して6%の減であります。 次に、議案第22号 令和2年度紫波町後期高齢者医療特別会計予算についてご説明を申し上げます。 令和2年度紫波町後期高齢者医療特別会計予算は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ3億964万3,000円とするものでございます。これは前年度と比較して7.2%の増であります。 次に、議案第23号 令和2年度紫波町介護保険事業特別会計予算についてご説明を申し上げます。 令和2年度紫波町介護保険事業特別会計予算は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ33億4,855万6,000円とするものでございます。これは前年度と比較して1.4%の増であります。 次に、議案第24号 令和2年度紫波町介護予防サービス計画事業特別会計予算についてご説明を申し上げます。 令和2年度紫波町介護予防サービス計画事業特別会計予算は、歳入歳出予算の総額をそれぞれ708万8,000円とするものでございます。これは前年度と比較して0.2%の増であります。 最後に、議案第25号 令和2年度紫波町下水道事業会計予算についてご説明を申し上げます。 令和2年度紫波町下水道事業会計予算は、収益的収入及び支出において、事業収益を12億7,165万7,000円、事業費用を13億32万5,000円とするものでございます。また、資本的収入は3億1,463万8,000円で、前年度と比較して48.2%の増であります。資本的支出は9億4,001万3,000円で、前年度と比較して13.9%の増となるものであります。 概要につきましては、それぞれ担当部長より説明申し上げますので、ご賛同賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(武田平八君) 高橋企画総務部長。 ◎企画総務部長(高橋堅君) 議案第20号 令和2年度紫波町一般会計予算について補足説明を申し上げます。 1ページをご覧ください。 第1条は、先ほどの町長説明のとおり歳入歳出予算の総額を定めており、歳入歳出それぞれの款項ごとの金額は第1表歳入歳出予算のとおりでございます。 第2条は、将来にわたり債務を負担することができる事項等について第2表債務負担行為により5項目を、第3条は、新たに起こす地方債について第3表地方債により、起債の目的ごとにその限度額をそれぞれ定めようとするものでございます。 第4条は、一時的な資金不足に対応するための一時借入金の最高限度額を15億円と定めようとするものです。 第5条は、歳出予算の流用について、地方自治法に規定する例外事項について定めようとするもので、その内容は以下に記載しているとおりでございます。 次に、令和2年度一般会計予算の概要につきまして、別添の令和2年度一般会計予算の概要に基づいてご説明させていただきます。 令和2年度一般会計予算では、東部地区小中一貫校の建設、老人福祉施設等の整備、農業用施設防災事業、旧庁舎の解体費用などのほか、子ども・子育て、障がい者等への給付に係る扶助費等の増加から、前年比6%増の134億9,246万5,000円となりました。 歳入歳出について説明いたします。 初めに、歳入でございます。 1ページの表は、款別の前年度比較でございます。 2ページへお進み願います。 上段の表は、自主財源の前年度比較でございます。 次に、③款別の概況でございます。 最初に、1の町税であります。 町税は、調定見込額に収納率を加味して町民税、固定資産税及び軽自動車税で増加を見込み、4.1%増の33億743万9,000円としています。 2の地方譲与税は、森林環境譲与税が森林整備などの推進のため剰余額を前倒しして交付されることなどから、3.9%増の2億6,380万8,000円としています。 3ページへお進み願います。 7の地方消費税交付金は、令和元年度に国へ納付されるべき地方消費税の時期がずれ込んだことにより、令和2年3月に交付される交付金が6月に交付されることとなるため、15.2%増の6億6,582万4,000円を見込んでおります。 11の地方交付税は、普通交付税では地域社会再生事業費を算定経費に追加したほか、地方財政計画における方針を反映し、4.7%増の40億6,163万2,000円としております。 15の国庫支出金は、15.2%増の14億9,330万2,000円でございます。民生費国庫負担金において子どものための教育・保育給付費、教育費国庫負担金において東部地区小中一貫校建設に係る公立学校施設整備費負担金が増加しております。 4ページへお進み願います。 16の県支出金は、民生費県補助金の増額等により8.5%増の12億9,620万1,000円としております。 17の財産収入は、紫波中央駅前住宅地土地販売が完了したことから、40.2%減の9,023万4,000円を見込んでおります。 5ページへお進み願います。 22の町債は、臨時財政対策債を地方財政計画において抑制される見通しであることから減額しておりますが、東部地区小中一貫校の建設、旧庁舎の解体費用への資金確保のため町債の発行予定額が増加したことから、34.3%増の10億3,184万1,000円としております。 6ページへお進み願います。 歳出でございます。 款別、目的別の概況についてご説明申し上げます。 下段にございます②款別概況でございます。下のほうでございます。 1の議会費は、議会報酬の改定を反映し、5.6%増の1億4,561万2,000円としています。 2の総務費は、15.5%増の20億2,858万6,000円としております。 7ページへお進み願います。 上から7行目ですが、財産管理費において、旧庁舎などの解体等の費用として未利用施設解体工事費を計上しております。 3の民生費は4.6%増の44億8,314万4,000円となり、予算全体の33.2%を占めております。 8ページにお進み願います。 社会福祉費の老人福祉費でございます。一番上の段でございます。老人福祉施設等整備費補助金1億638万円を予定するほか、心身障害者福祉費において給付費等で8,354万3,000円の増を見込んでおります。 このページの中ほどになりますが、児童福祉費の児童福祉総務費においては、子ども・子育て給付、教育事業、保育所費、こどもの家費は増加しておりますが、小規模保育事業所整備費補助金や放課後児童クラブ整備費補助が減少したことにより、児童福祉費全体では1,075万6,000円の減額となりました。 次に、4の衛生費は、4.7%減の11億3,950万円としています。 9ページへお進み願います。 ページの中ほど、清掃費におきまして盛岡紫波地区環境施設組合負担金が減となったほか、上水道費において岩手中部水道企業団への出資金の減などによって、衛生費全体として減額となっております。 次に、6の農林水産業費は、3.3%減の13億5,037万3,000円としています。 10ページにお進み願います。 上から6行目でございます。農村整備費において、新規事業として農業用施設防災対策事業5,300万円を計上したほか多面的機能支払交付金が増額となりましたが、ほかの継続する補助事業において補助要件や対象の変化により減少する部分があり、農林水産業費全体としては減少となっております。 7の商工費は、13.1%増の1億8,225万1,000円としています。観光費の温泉施設設備改修工事や源泉揚湯ポンプ購入費などにより増額となっております。 11ページへお進み願います。 土木費は、15.3%増の11億4,663万6,000円としています。 上から6行目、道路維持費は、継続事業の町道維持管理事業に加え道路排水対策事業、除雪機械購入費など新規事業が追加となり、9,524万5,000円増加しております。 ページの中ほど、河川改良費は、令和2年度の県営事業進捗により河川改良事業負担金を増額したことにより、増加しております。 都市計画費においては、都市計画費の古館駅前都市基盤整備事業が4,400万円増加しております。 9の消防費は、14.7%減の5億4,615万6,000円としています。常備消防費において紫波消防署の建設工事、庁舎移転等が完了し、盛岡地区広域消防組合負担が減少しております。 12ページへお進み願います。 10の教育費は、24.2%増の13億7,081万9,000円としています。 小学校費の学校建設費において、東部地区小中一貫校の建設事業による大幅な増加があります。 13ページにお進みいただき、社会教育費のオリンピック・パラリンピック推進などの新規事業の追加によりまして、教育費全体として増額となっております。 12の公債費は、全体で4.2%増の10億9,069万6,000円としています。町の事業推進と将来負担のバランスをとりつつ、町債残高を管理していくものとしています。 14ページにお進み願います。 次に、性質別歳出の状況について申し上げます。 目的別歳出の説明と重複する部分がありますが、歳出を性質別に分類した場合、大まかな特徴を記載しております。 下段の②性質別の概況をご覧願います。 1の人件費は、会計年度任用職員制度の開始に伴い増加しております。 15ページにお進み願います。 2の物件費は、会計年度任用職員制度により賃金が廃節のため減少しておりますが、その他で未利用施設解体工事費などにより、全体で8%増加しております。 4の扶助費については、毎年度増加が続いております。令和2年度は9.8%の増となり、予算総額に占める割合も15.8%と前年度から0.6ポイント増加しております。 16ページへお進み願います。 6の普通建設事業は、補助事業費の老人福祉施設等整備費補助金、東部地区小中一貫校整備に係る公立学校施設整備費事業や単独事業費の農業用施設防災対策工事、立体交差排水施設改修工事費など新規事業の追加により、全体で46.7%増加しております。 17ページにお進み願います。 出資金、貸付金は、岩手中部水道企業団に対する出資金などが減額となり、29.6%減少しております。 以上申し上げまして、令和2年度紫波町一般会計予算の概要説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(武田平八君) 羽生生活部長。 ◎生活部長(羽生広則君) 引き続き、補足説明を申し上げます。 議案第21号 令和2年度紫波町国民健康保険事業特別会計予算について申し上げます。 特別会計予算書の1ページをご覧願います。 第1条は、先ほど町長説明のとおり歳入歳出予算の総額を定めており、歳入歳出それぞれの款項ごとの金額は、別表歳入歳出予算のとおりでございます。 第2条は、一時的な資金不足に対応するための一時借入金について、日々の最高限度額を3億円と定めようとするものでございます。 第3条は、歳出予算の流用について、地方自治法に規定する流用の例外事項を定めようとするもので、その内容は記載のとおりでございます。 6ページにお進み願います。 歳入でございます。 1款1項1目一般被保険者国民健康保険税でございます。 医療給付費分、後期高齢者支援金分、介護納付金分それぞれの見込額を節ごとに記載しております。 同じく第2目退職被保険者等国民健康保険税については、退職者医療制度が終了し、退職者が存在しないため、第1節から第3節までの現年度課税分をそれぞれ1,000円として整理しております。 また、滞納繰越分を含めた国民健康保険税全体では、被保険者の減少傾向が続いていることを勘案し、前年度よりも2,366万8,000円減の5億1,996万4,000円としております。 次に、7ページの4款1項1目1節の県から交付される普通交付金でございます。歳出に計上しております保険給付費のうち、法定給付に充てる額として22億8,272万4,000円を計上しております。 同じく第2節特別交付金は、特定健診や特別な医療の実施による給付費の増高に対応する分として、5,642万1,000円を計上しております。 その下の段の一部負担金特例措置支援事業費補助金は、東日本大震災被災者の一部負担金特例措置に対する補助金295万1,000円でございます。 8ページにお進み願います。 6款1項1目一般会計繰入金では、第1節に国民健康保険税の軽減相当額を補填する保険基盤安定繰入金について、前年度決定額に準じて1億6,283万7,000円を、第2節には事務費に対する繰入れを、第3節には出産給付費用の3分の2に相当する額を、第4節には被保険者の保険税負担能力等に応じた地方財政措置分である財政安定化支援事業繰入金をそれぞれ計上しており、その合計は前年度よりも337万2,000円減の2億2,150万6,000円としております。 同じく2目基金繰入金は、特別会計内の全体的な資金調整のため、国民健康保険事業財政調整基金からの繰入れとして3,232万8,000円を見込むものでございます。 次に、歳出でございます。 10ページにお進み願います。 第1款総務費は、事業の遂行に必要な事務的経費のほか国民健康保険団体連合会負担金や運営協議会の開催経費などを計上しており、その総額を2,434万9,000円としております。 12ページにお進み願います。 中段の2款1項1目一般被保険者療養給付費は、診療報酬の改定を含めた給付費の伸びを3%として積算したものでありますが、同時に被保険者数の減少を見込むことから、前年度に比較して5.7%減の19億8,947万1,000円を計上しております。 第2目退職被保険者等療養給付費は、退職者医療制度が終了したものの、本年3月診療分の給付が令和2年度において行われることから、必要と見込まれる額94万4,000円を計上しております。 2款1項1目一般被保険者高額療養費は、療養給付の総額が減少する状況を受けて、8.6%減の2億7,852万6,000円としております。 14ページにお進み願います。 3款1項から3項まで、県へ支出する事業費納付金を計上しております。このうち第1項医療給付費納付金は、国保全体では被保険者数が減少傾向にあるものの、医療費が比較的割高な高齢者層の割合が高まることから、3.3%増としております。第2項後期高齢者支援金等納付金及び第3項介護納付金は、以前の後期高齢者医療や介護保険への納付金が過大であったとして、全国的に一時的な減少となるものでございます。 次に、15ページの4款1項1目特定健康診査等事業費は、中長期的な視点での医療費の低減を図るため、国保被保険者の健康づくりの基礎とする特定健診実施に要する委託料のほか、人間ドック受診者への補助金を計上しております。 国民健康保険事業特別会計予算の説明は、以上でございます。 続きまして、議案第22号 令和2年度紫波町後期高齢者医療特別会計予算について補足説明を申し上げます。 26ページをご覧願います。 歳入でございます。 1款1項1目後期高齢者医療保険料でございます。現年度分については、第1節特別徴収分と第2節普通徴収分に区分して計上しております。特別徴収分の割合を保険料調定見込み総額の72.4%と見込み、1億6,548万8,000円を、残りを普通徴収分として6,100万4,000円を計上しておりまして、現年度分保険料全体では12.2%の増を見込んでおります。 4款1項1目一般会計繰入金でございますが、事務費に充てる繰入金と、保険基盤安定事業分の繰入金に区分して計上しております。このうち保険基盤安定繰入金は保険料軽減分について補填を図るものでありますが、前年度と比較して10.8%の減を見込んでおります。 次に、歳出でございます。 28ページにお進み願います。 1款1項1目一般管理費は、保険料軽減に係るシステム改修委託料について352万円を計上しておりまして、大幅な増額としております。 29ページでございます。 2款1項1目広域連合分賦金でございます。収納した保険料の額に保険基盤安定事業に係る繰入金等を加えた額を広域連合に納付するもので、6%増の3億144万7,000円としております。 以上で後期高齢者医療特別会計予算の説明とさせていただきます。 ○議長(武田平八君) 提案理由の説明、途中でございますが、ここで昼食のため休憩に入ります。 △休憩 午前11時56分 △再開 午後0時58分 ○議長(武田平八君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 提案理由の説明を続行いたします。 生活部長。 ◎生活部長(羽生広則君) 引き続き、予算の補足説明を申し上げます。 議案第23号 令和2年度紫波町介護保険事業特別会計予算でございます。 予算書33ページをご覧願います。 第1条は、先ほど町長説明のとおり歳入歳出予算の総額を定めており、歳入歳出それぞれの款項ごとの金額は、別表歳入歳出予算のとおりでございます。 第2条は、一時的な資金不足に対応するための一時借入金について、日々の最高限度額を2億円と定めようとするものでございます。 第3条は、歳出予算の流用について、地方自治法に規定する流用の例外事項を定めようとするもので、その内容は記載のとおりでございます。 38ページの事項別明細書をご覧願います。 歳入でございます。 1款1項1目第1号被保険者保険料でございます。65歳以上の方から納付いただく保険料を直接町が収納するもので、前年度より1.1%増の7億6,144万4,000円としております。 3款1項1目、国庫からの介護給付費負担金は、介護給付費のおおよそ20%に相当する額として5億6,496万5,000円を計上しております。 同じく2項1目の調整交付金は、被保険者の負担能力の観点から、保険料に反映できない額の補填などを含む国庫補助金として1億6,521万4,000円を計上しております。 また、第2目には、地域支援事業に充てる交付金を2,283万円計上しております。 4款1項は、支払基金交付金として、給付等に対する第2号被保険者の負担相当額を計上しております。第1目介護給付費交付金及び第2目地域支援事業支援交付金にそれぞれの負担割合により積算した額を計上しており、その総額を8億7,466万7,000円としております。 次に、5款1項1目の県からの介護給付費負担金は、介護給付費のおおよそ12.5%に相当する額として4億5,972万4,000円を計上しております。 40ページにお進み願います。 7款1項一般会計繰入金は、第1目に介護給付費に対する市町村負担として3億9,411万円を、第2目には地域支援事業に対する負担分を、第3目には介護保険料の低所得者軽減の補填のための繰入金を、第4目には事務費等に対する繰入金をそれぞれ計上しており、その合計は前年度より2,436万6,000円増の4億7,524万4,000円としております。 次に、歳出でございます。 42ページにお進み願います。 第1款総務費は、事業の遂行に必要な事務的経費のほか介護認定に必要となる経費などを盛り込み、その総額を4,635万4,000円としております。 45ページにお進み願います。 第2款保険給付費でございます。 第1項介護サービス等諸費は、それぞれのサービスの種別ごとに必要額を計上しており、46ページ以降に記載しております第2項介護予防サービス等諸費、第3項高額介護サービス等費、第4項特定入所者介護サービス等費などを含む保険給付費全体では、前年度より0.8%増の31億5,488万5,000円を計上しております。 次に、47ページの中段でございます。 3款1項1目基金積立金については、第7期介護保険事業期間における保険給付の状況が計画を下回っていることから、令和2年度において余剰と見込まれる保険料3,993万4,000円を介護給付費準備基金へ積み立てようとするものです。 48ページにお進み願います。 4款1項1目地域支援事業のうち介護予防・生活支援サービス事業費の第12節に基準緩和訪問型及び通所型のサービス委託料を計上し、介護認定に至らない方へのヘルパーサービス、サロンサービスを実施してまいります。また、第18節には、訪問型及び通所型のサービス給付費として要支援認定者へのヘルパーサービス、デイサービスの費用を計上してございます。 50ページでございます。 4款1項3目一般介護予防事業費の第12節の説明欄、介護予防普及啓発事業委託料1,461万3,000円は、元気アップ教室の実施を委託しようとするものでございます。 52ページにお進み願います。 4款2項1目包括的支援事業費の第18節広域型在宅医療連携拠点運営支援事業費負担金547万6,000円は、矢巾町と共同設置している紫波郡地域包括支援センターの運営経費を負担するものでございます。 介護保険事業特別会計予算の説明は以上でございます。 続きまして、議案第24号 令和2年度紫波町介護予防サービス計画事業特別会計予算について補足説明を申し上げます。 64ページの事項別明細書をご覧願います。 歳入でございます。 1款1項1目事業収入の介護予防給付費に708万6,000円を計上しております。これは介護予防サービス計画を作成した際の費用について、介護保険から保険給付されるものでございます。 次に、歳出でございます。 65ページの1款1項1目事業費に708万7,000円を計上しております。サービス計画を作成するために必要な需用費などの経費のほか、直営での処理可能量を超える分の作成費用として第12節にサービス計画作成委託料540万6,000円を計上しており、計画の作成を直営と委託の2方式で行うものでございます。 以上、議案第21号から第24号までの説明といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(武田平八君) 柳澤建設部長。 ◎建設部長(柳澤徹君) 続きまして、議案第25号 令和2年度紫波町下水道事業会計予算について、概要の補足説明を申し上げます。 予算書1ページをお開き願います。 第1条は、総則でございます。 第2条では、業務の予定量について定めております。 汚水処理戸数は公共下水道事業、農業集落排水事業、小規模集合排水事業及び管理型浄化槽事業を合わせまして1万36戸、年間総処理水量は270万4,880立方メートル、一日平均処理水量は7,411立方メートルでございます。 主要な建設改良事業でございますが、公共下水道では、管路施設の整備、浄化センターの設備更新工事に加え下水道事業全体計画の変更業務、雨水管理総合計画の策定業務等の委託に係る事業費合わせて2億4,771万8,000円を、農業集落排水では、処理施設の機械電気設備の更新工事、機能強化工事、調査計画業務及び事業概要書作成業務の委託に係る事業費合わせて3,275万円を、管理型浄化槽につきましては、浄化槽の購入費及び附帯設備の更新工事費として2,187万1,000円を、それぞれ計上しております。 続きまして、第3条収益的収入及び支出についてでございます。 初めに、収入第1款下水道事業収益は、営業収益、営業外収益及び特別利益を合わせまして12億7,165万7,000円としております。 次に、支出でございます。第1款下水道事業費用につきましては、営業費用、営業外費用、特別損失及び予備費を合わせまして13億32万5,000円を計上しております。 次に、第4条資本的収入及び支出についてでございます。 収入、第1款資本的収入は、企業債、国・県補助金、受益者負担金及び分担金、他会計負担金を合わせまして3億1,463万8,000円としております。 次に支出、第1款資本的支出でございますが、建設改良費と企業債償還金を合わせまして9億4,001万3,000円としております。 資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額6億2,537万5,000円は、過年度損益勘定留保資金等で補填をするものでございます。 2ページにお進み願います。 第5条でございますが、債務負担行為について定めております。 水洗便所改造資金利子補給につきましては、令和2年度から7年度までを期間に、限度額を19万9,000円としております。また、紫波浄化センター水処理施設工事委託として、令和2年度から3年度までを期間に、限度額を4億9,000万円としております。 次に、第6条企業債についてでございます。 限度額につきましては、公共下水道は1億5,690万円、農業集落排水は750万円、特定地域生活排水処理施設は1,090万円としております。 以下、第7条は一時借入金について、第8条は予定支出の各項の経費の金額の流用について、第9条は議会の議決を経なければ流用することのできない経費につきまして、それぞれ定めております。 第10条につきましては、他会計からの補助金でございます。地方公営企業法第17条の3の規定に基づく下水道事業運営のための補助金といたしまして、207万8,000円とする旨を定めております。 なお、3ページから5ページまでは実施計画、6ページは予定キャッシュフロー計算書、7ページから11ページまでは給与費明細書、12ページは債務負担行為に関する調書でございますので、お目通しをお願いいたします。 また、13ページから21ページまでは予定貸借対照表、重要な会計方針に係る事項に関する注記、予定損益計算書、22ページからは事項別明細書でございますので、併せてお目通しをお願いいたします。 以上申し上げ、議案第25号の補足説明とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(武田平八君) ただいま議題となっております議案第20号から議案第25号までの審査方法につきましては、予算決算常任委員会に付託し、審査することにしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(武田平八君) ご異議なしと認めます。 よって、審査方法につきましてはそのように決定いたしました。 なお、予算審査の上で必要な資料については、その都度求めることにしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(武田平八君) ご異議なしと認めます。 よって、必要な資料についてはその都度求めることに決定いたしました。--------------------------------------- △議案第2号~議案第9号、議案第13号及び議案第14号、議案第16号~議案第19号の上程、説明 ○議長(武田平八君) 日程第14、議案第2号 紫波町手数料条例の一部を改正する条例から日程第27、議案第19号 令和元年度紫波町下水道事業会計補正予算(第3号)までを一括議題といたします。 本案について、提案理由の説明を求めます。 藤原副町長。 ◎副町長(藤原博視君) 議案第2号 紫波町手数料条例の一部を改正する条例について、ご説明申し上げます。 住民基本台帳法の一部改正に伴い、別表の住民票等交付手数料の欄、及び戸籍附票交付手数料の欄における引用条項及び字句を改めようとするものでございます。 次に、表の太線で囲まれた部分は、これまで住民票等交付手数料に含むものとして徴収しておりました住民票の除票等の交付手数料を、別表に規定しようとするものでございます。 最後に、裏面の太線で囲まれた部分も、これまで戸籍の附票に含むものとして徴収しておりました戸籍の附票の除票の手数料を、別表に規定しようとするものでございます。 この条例は、公布の日から施行しようとするものでございます。 次に、議案第3号 紫波町災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例について、ご説明申し上げます。 初めに、所要の整備として、改正後の第6条から第11条は、災害弔慰金及び災害障害見舞金の支給に当たり死亡の推定、支給の制限、支給の手続の規定を加え、第12条から2ページの第14条は、災害援護資金の貸付けに係る所得要件、償還期間、保証人及び利率に関する規定を加えようとするものでございます。 次に、改正後の第15条は、災害弔慰金の支給等に関する法律の一部改正に伴い、被災者の円滑な償還と確実な債権回収に資するため、災害援護資金の償還方法を拡充しようとするものでございます。 最後に、改正後の第16条から3ページの第21条は、同じく法改正に伴い、災害弔慰金等の支給に関する事項を調査・審議するための附属機関として紫波町災害弔慰金等支給審査会を設置するとともに、その運営に関する規定を加えようとするものでございます。 この条例は公布の日から施行し、平成31年4月1日から適用しようとするものでございます。 併せて、附則に所要の経過措置を定めております。 次に、議案第4号 紫波町農地耕作条件改善事業分担金徴収条例の一部を改正する条例について、ご説明申し上げます。 この改正は、来年度以降の農地耕作条件改善事業の事業費に係る関係団体の負担割合の水準が国から示されたことに伴い、都道府県及び市町村が事業費の一部を負担し、受益者から徴収する分担金を縮減することができるようにしようとするものでございます。 この条例は、令和2年4月1日から施行しようとするものでございます。 次に、議案第5号 紫波町特別職の職員の旅費及び費用弁償に関する条例等の一部を改正する条例について、ご説明申し上げます。 この改正は、4月から会計年度任用職員制度が導入されることに伴い、非常勤の特別職から除かれる職について条例を整備しようとするものでございます。 初めに、上段の第1条の改正は、紫波町特別職の職員の旅費及び費用弁償に関する条例の一部改正でございます。表の第1条に定める旅費及び費用弁償を受ける特別職の職員から、行政区長の規定を削除しようとするものでございます。 次に、下段の第2条の改正は、紫波町の非常勤特別職の職員の報酬に関する条例の一部改正でございます。表の第3条におきまして、行政区長及び交通指導員に関する規定を削除するとともに、2ページの別表におきまして、行政区長の報酬額の規定を削除しようとするものでございます。 最後に、2ページ下段の第3条の改正は、紫波町町営住宅条例の一部改正でございます。3ページの第58条におきまして、町営住宅管理人に関する規定を改めようとするものでございます。 この条例は、令和2年4月1日から施行しようとするものでございます。 次に、議案第6号 紫波町消防団員の定員、任免、服務等に関する条例の一部を改正する条例について、ご説明申し上げます。 初めに、所要の整理といたしまして、第4条の団員の欠格事項に関する規定において字句の整理をしようとするものでございます。 次に、第12条及び第12条の2におきまして、水火災に際し出動し、活動した者等に支給する報酬を費用弁償に改めるとともに、費用弁償に関する規定を見直し、裏面の別表第3のとおりその区分及び額を改めようとするものでございます。 この条例は、令和2年4月1日から施行しようとするものでございます。 次に、議案第7号 紫波町立学校設置条例の一部を改正する条例の制定について、ご説明申し上げます。 初めに、第1条の改正は、表中の第2条、第3条のとおり、小学校及び中学校の位置に関し、地名に加え番地を新たに明記しようとするものでございます。 次に、2ページをご覧願います。 第2条の改正は、表中の第2条のとおり、紫波町学校再編基本計画に基づき西部及び東部の小学校の再編に伴い改正をしようとするものでございます。 附則におきまして、この条例は第1条の改正を令和2年4月1日から施行することとし、第2条の改正のうち西部の小学校の再編に係る部分は令和3年4月1日から、東部の小学校の再編に係る部分は令和4年4月1日から施行しようとするものでございます。 次に、議案第8号 紫波町放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について、ご説明申し上げます。 この改正は、国の定める放課後児童支援員の資格要件が「従うべき基準」から「参酌すべき基準」に見直されたことに伴い、第10条におきまして、支援員が不在となったときなどやむを得ない事情があると町長が認める場合に限り、町長が指定する研修を修了する予定の者を支援員と見なすことを定めようとするものでございます。 この条例は、令和2年4月1日から施行しようとするものでございます。 次に、議案第9号 紫波町こどもの家条例の一部を改正する条例について、ご説明申し上げます。 この改正は、日詰地区においてこどもの家の利用に係る需要が高まったことから、新たに日詰第四こどもの家を設置しようとするものでございます。 この条例は、規則で定める日から施行しようとするものでございます。 以上、第9号までの説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(武田平八君) 柳澤建設部長。 ◎建設部長(柳澤徹君) 議案第13号 町道路線の認定に関し議決を求めることについて、ご説明申し上げます。 本案は、町道路線の認定に関し、道路法の規定により議会の議決を求めるものでございます。 提案理由でございますが、民間の宅地開発事業により整備され、町に帰属された路線を町道として認定しようとするものでございます。 2枚目以降に認定路線の調書及び認定路線図を添付しております。いずれも日詰・赤石地区における宅地造成により整備された路線でございまして、合わせまして6路線、総延長は629.6メートルでございます。 続きまして、議案第14号 町道路線の廃止に関し議決を求めることについて、ご説明申し上げます。 本案は、町道路線の廃止に関しまして、道路法の規定により議会の議決を求めるものでございます。 2枚目にお進み願います。 提案理由でございますが、北上川中流部治水対策事業により廿木堤防が整備されたことによりまして、紫波浄化センター南側、東北新幹線の東側に当たる1路線につきまして廃止をするものでございます。 説明は以上でございます。よろしくご審議をお願い申し上げます。 ○議長(武田平八君) 羽生生活部長。 ◎生活部長(羽生広則君) 続きまして、議案第16号 令和元年度紫波町国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)について、ご説明申し上げます。 国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)は、既定予算の総額に歳入歳出それぞれ167万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ32億4,558万8,000円とするものでございます。 1ページへお進み願います。 別表歳入歳出予算補正でございます。 歳入歳出それぞれ、補正された款及び項ごとに補正額等の内訳を記載しております。 なお、補正内容の詳細については事項別明細書においてご説明申し上げます。 4ページへお進み願います。 歳入でございます。 6款1項2目基金繰入金は、今回、補正予算編成に当たり県支出金等の歳入金の動向が現段階で不明瞭なことから、国民健康保険事業財政調整基金からの繰入れ167万5,000円をもって歳入としようとするものでございます。 次に、歳出でございます。 4款1項1目19節の右説明欄、人間ドック補助金20万円は、保険事業として行っております被保険者の健康管理のための費用に不足が見込まれるため、20人分を増額しようとするものでございます。 7款1項5目償還金に計上しております前年度負担金等精算による償還金145万7,000円は、以前に補正計上した県への返還額が再算定により増額となるものでございます。 以上、議案第16号の説明とさせていただきます。 続きまして、議案第17号 令和元年度紫波町介護保険事業特別会計補正予算(第3号)について、ご説明申し上げます。 介護保険事業特別会計補正予算(第3号)は、既定予算の総額に歳入歳出それぞれ1,185万4,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ34億2,027万6,000円とするものでございます。 1ページへお進み願います。 別表歳入歳出予算補正でございます。 歳入歳出それぞれ、補正された款及び項ごとに補正額等の内訳を記載しております。 なお、補正内容の詳細については事項別明細書においてご説明いたします。 4ページへお進み願います。 事項別明細書、歳入でございます。 1款1項1目第1号被保険者保険料は、加入者数の増及び加入者の所得の状況により、2,669万5,000円の増額を見込むものでございます。 4款国庫支出金から5ページの8款繰入金までの項目につきましては、歳出に計上しております保険給付費及び地域支援事業費の補正に関連して、国、県、町及び第2号被保険者保険料に相当する支払基金からの法定負担金等をそれぞれ減額するものでございます。 6ページにお進み願います。 歳出でございます。 2款1項、保険給付費の介護サービス等諸費では、介護報酬改定による費用調整及びサービス利用の動向などから、第1項居宅介護給付費から第3項施設介護給付費まで、それぞれ増減の見込みを計上しております。 3款1項1目基金積立金は、給付費等の減額を受け一時的に余裕金となる保険料等を、翌年度以降の準備資金として積み立てようとするものでございます。 次に、7ページの4款2項1目包括的支援事業費の第1節の説明欄、主任介護支援専門員報酬146万5,000円の減は、かねて募集しておりました専門員の採用について見込みが立たないことから、減額しようとするものでございます。 以上、議案第17号の説明とさせていただきます。 続きまして、議案第18号 令和元年度紫波町介護予防サービス計画事業特別会計補正予算(第1号)について、ご説明申し上げます。 介護予防サービス計画事業特別会計補正予算(第1号)は、既定予算の総額に歳入歳出それぞれ20万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ727万5,000円とするものでございます。 1ページへお進み願います。 別表歳入歳出予算補正でございます。 歳入歳出それぞれ、補正された款及び項ごとに補正額等の内訳を記載しております。 なお、補正内容の詳細については事項別明細書においてご説明いたします。 4ページへお進み願います。 歳入でございます。 1款1項1目介護予防給付費は、介護予防サービス計画作成料について、計画の新規作成が減少していることから48万6,000円の減額を見込むものでございます。 3款1項1目繰越金は、平成30年度歳計剰余金を計上しております。 5ページへお進み願います。 歳出でございます。 2款1項1目一般会計繰出金は、今年度特別会計の収支譲与の見込みの一部について一般会計へ繰り出すもので、20万3,000円の増額を計上してございます。 以上、議案第18号の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(武田平八君) 柳澤建設部長。 ◎建設部長(柳澤徹君) 続きまして、議案第19号 令和元年度紫波町下水道事業会計補正予算(第3号)について、ご説明申し上げます。 第2条でございます。 既定予算に定めました収益的収入の予定額を補正するものでございます。 第1款下水道事業収益、第1項営業収益を31万1,000円減額、第2項営業外収益を136万4,000円減額し、収入総額12億7,098万8,000円とするものでございます。この補正は、当年度決算見込額の精査及び繰り出し基準の調整に伴い、営業収益では雨水処理負担金を、営業外収益では他会計補助金をそれぞれ減額するものでございます。 次に、第3条でございますが、既定予算に定めました資本的収入及び支出の予定額を補正するものでございます。 収入でありますが、第1款資本的収入、第1項企業債を130万円、第2項国庫補助金を123万5,000円それぞれ減額し、収入総額を2億4,658万円とするものでございます。この補正は、建設改良費における補助対象事業の減少によるものでございます。 次に、支出でありますが、第1款資本的支出、第1項建設改良費を1,215万円減額し、支出総額8億5,517万4,000円とするものでございます。この補正は、雨水排水施設整備に係る詳細設計業務及び汚水ポンプ施設更新工事の事業費の精査によるものでございます。 このほか第4条では起債の限度額を、第5条では他会計からの補助金をそれぞれ改めようとするものでございます。 なお、実施計画、予定キャッシュフロー計算書、予定貸借対照表、事項別明細書につきましては、お目通しをお願いいたします。 説明は以上でございます。よろしくご審議をお願いいたします。 ○議長(武田平八君) ただいま議題となっております議案第2号から議案第9号まで、議案第13号、議案第14号及び議案第16号から議案第19号までの審議につきましては、3月12日に行いたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(武田平八君) ご異議なしと認めます。 よって、議案第2号から議案第9号まで、議案第13号、議案第14号及び議案第16号から議案第19号までの審議につきましては、3月12日に行うことに決定いたしました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(武田平八君) 以上で本日の議事日程は全部終了いたしましたので、これにて散会いたします。 △散会 午後1時39分...